タイトルだけで購入を決めた本はありますか?
今回は
- いつも何かに不安を感じている
- 常に心が休まらない
そんな方に、タイトルだけで救われる、そんな奇跡の本をご紹介します。
心配性の心を軽くするタイトル
本のタイトルでどんな本なのか興味を持つことはよくありますが、
タイトルだけで気持ちが軽くなるのって珍しいですよね。
私の気持ちが軽くなったその本とはこちら…
多くは語りたくないほどです。
その通りなんですよね。
『心配事の9割は起こらない』
心配を自ら作り出してしまうほど心配性の私にとって
衝撃的かつ優しいタイトルでした。
今回は本の内容の一部をご紹介しつつ、「いま」を「シンプルに生きる」ということを綴っていきます。
「禅語」で教えてくれるシンプルな思考
『心配事の9割は起こらない』の著者は住職です。
そのためこの本では、禅語を用いて、不安の取り除き方を教えてくれています。
禅語とは禅の教えを短くした語句です。
「日々是好日」(にちにちこれこうじつ)
などは、ご存じの方もいるかもしれません。
と書いている私ですが、禅自体まだよくわからないのが正直なところ。
この本は禅の理解が難しくても、禅語からシンプルな生き方(今~終わりを迎えるまで)を優しく説いてくれるので安心してください。
では早速、いくつか本の中の禅語を私の考えを織り交ぜてご紹介します。
「喜捨」
喜捨…きしゃ
その字の通りで「喜んで捨てる」という意味の禅語です。
最初は禅と聞くと、何やら物を大事にするイメージがあったので、
喜んで捨てると言われると少し違和感がありました。
でもこれは、物をやたらに捨てるという話ではなく
「捨てる=執着から離れる」
という考え方です。
執着は苦しいですからね…不安も増幅しがちです。
その執着を手放すことを禅語の「喜捨」を用いて説いてくれています。
そしてこの本では、残しておくべきものもあると教えてくれます。
捨てれば楽になりそうだけど、本当に捨てていいのかわからない…そんな迷いがある方は一度読んでみてはいかがでしょうか?
きっとヒントになると思います。
ちなみに別のページには「放下着」(ほうげじゃく)という禅語にも触れています。
なにもかも捨ててしまえ、捨てて、捨てて、捨てきってしまえ
という教えです。
「喜捨」が物を捨てることで執着を手放す教えだとしたら、「放下着」は執着・価値観・思い込みそのものを捨ててしまえという教えだと解釈できます。
「大地黄金」
大地黄金…だいちおうごん
この本のテーマである「いま」を大事にすることを教えてくれる禅語が「大地黄金」です。
いつか不安に思っていることが実際に起こるかもしれない…
逆にいつかいいことがあるかもしれない…
そのどちらでもなく、
いまの生活・仕事・遊び・人生に本気で取り組み、楽しむということが大切。
何か集中することあるとき、さっきまでの些細な不安が消えた経験ありませんか?
まさに「大地黄金」です。
起こっていないこと、見えないものに不安を感じているよりも、その瞬間瞬間を生きることを説いてくれる禅語と言えます。
更に私はこの禅語から、与えられた役割を一生懸命にすることが、私の人生を充実させることの一番の近道であると学びました。
例えば仕事です。
つまらない仕事でも、与えられた役割を一生懸命こなしていくことで得意になっていく…そうすると別のことをやる余裕も出る。
結果的に人生を充実させることができます。

おわりに…
本の最後には、誰にでも訪れる人生最期について、素晴らしく心が穏やかになる内容を綴ってくださっています。
その中の1行だけ…
生きているあいだは、生きることだけに専念する
このことを「前後際断」という禅語で説いてくれます。
禅というアプローチですが、難しく考える必要はない本です。
暖かくなりはじめ、重いコートを脱げそうな今の時期にぴったりかもしれませんね。
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