こんにちは。
ルールを知ると面白いスポーツ、剣道!
剣道って、竹刀(しない)が面や胴に当たっているのに、審判の旗が上がらない(ポイントが入らない)ことが多々あります。
剣道は武道。
「気・剣・体」がそろって一本です。
一本とはポイント獲得ってこと。
この「気・剣・体」のどれかが欠けた状態でどんなに相手の面を打っても…審判は一本と認めてくれません。
いったい、「気・剣・体の全てが充実した一本」って何なんでしょか。
正直、言葉で説明するよりYouTubeですごい動画みてくださいって言いたい…でも一生懸命お伝えします。
試合の流れとルール
まずは簡単に試合の流れを解説します。
剣道は正方形の試合場の中で1対1で戦い、その試合場には紅白の旗を持った3人の審判がたっている状態です。
審判は選手2人を中心にトライアングルの形状になるように常に動きながら技を確認しています。
試合場の外側で選手が待機し、審判の合図で「互いに礼」をしてそれぞれの白線まで進みます
⇓
お互いに合わせながら蹲踞(そんきょ)をします
⇓
審判の「はじめ」の声で蹲踞の姿勢から立ち上がり試合が始まります
⇓
基本的に3本勝負で2本先取したら勝利です(延長や判定で勝負をつける場合あり)
⇓
勝負が付いたらお互いに白線に戻り蹲踞(そんきょ)をして竹刀を刀をしまうように左手に持ち、そのまま立ち上がります
⇓
そのまま後ろに下がり、最後にお互いに礼をして試合場を後にします
こんな感じで試合をします。
審判3名のうち、2名が自分の色の旗(赤か白)をあげたら一本獲得です。
では審判が旗をあげる基準って何でしょうか。
実は…
一本(ポイント)がとれるのはどのような時か
剣道の摩訶不思議と言えば…
「え!?今、竹刀が面に当たったし、メェェェェ~ンンン!!って選手が叫んでましたけど、審判がシーンとなって旗上がっていないのはなぜー!?」
こんな場面がよくあります。
当たればよいってわけではないんですね。
一本として認められる「有効打突」であることが必要です。
有効打突は論文が書かれるほどの深い内容です。
※本当にたまーに審判へのアピール上手な選手が微妙な打ち方しているのに旗上がったよ!っていうケースもありますけれど…
全日本剣道連盟によると…
有効打突は、充実した気勢、適正な姿勢をもって、竹刀の打突部で打突部位を刃筋正しく打突し、残心あるものとする。
剣道試合審判規則 第2章試合 第2節有効打突より引用
このように明記されています。
剣道を知らない人にわかるように私なりに解説してみます。
簡単に説明と意気込みましたが…む、難しいです(笑)
「気」・・・剣士として充実した気持ち(個人的には逃げではなく攻めの気持ちをイメージします)
「剣」・・・「真剣(本当の刀)なら切れている!」ってわかるような打突
「体」・・・正しい構え(姿勢)
これらの「気・剣・体」すべて満たされて一本ということですね。
「剣・体」は客観的にみてわかるでしょうが、「気」はわかるんですか!?っていう質問がありそうですよね。
気合(声を出す)などで気持ちの充実を表現することもあります。
あとは「攻めの気持ちの打突」です。
逃げの気持ちがある中で打った自分の技で旗が上がらない時「これじゃ上がらないよね」と納得していました。
逃げ腰でアピールばかりの打突、普段の基礎ができていないのに格好だけつけている打突どきというのは、みればわかります。
鍛錬を積めば積むほど、よくわかるのです。
完璧な一本、日々の鍛錬がにじみ出ている一本をみたい方は
をご覧ください。
【まとめ】剣道に必要なのはまさに全集中ということ
20年やっていない奴が生意気に剣道を綴りました。
でも剣道の辛い練習や熱い試合を思い出しながらの作業は楽しかったので良しとします!笑
ちなみに、親御さんがこの記事をご覧になっていたらこちらも参考までにお伝えしておきます。
竹刀ってすぐにササクレできちゃうんですよね。買い換えを頻繁にねだられます。
防具も新品買わされたら、大変です。
あくまで参考までに…。
一本とるのに、技術だけでなく、気持ちや姿勢なども求められる剣道。
そのすべてを満たした一本を決めたとき、みたとき、すごく盛り上がります!
まさに全集中の一本ですよね。
ご自身でやらないにしても、ぜひ一度YouTubeで検索してみてください。
おすすめです。
「一本」の基準が、剣道のルールを最も難しくしているところでもあり、剣道で最も面白いところです!