今回は私と同じようにプロパンガスの料金に悩む方に向けの記事です。
値下げ交渉を上手にすべく、そもそもプロパンガスはどのような仕組みでなぜ高いのか…について解説します。
まず先にお伝えしておきたいことは…
プロパンガスの料金は言い値で支払わないで!必ず値下げ交渉をしましょう。そのためにはプロパンガスを知りましょう。
上手な値下げ交渉のためには、下準備が必要です。
当記事を読んで、あなたも値下げ交渉の準備をしてみませんか?
プロパンガスと都市ガスの違いを知ろう
プロパンガスと都市ガスの違い
まずはプロパンガスと都市ガスの違いをみてみましょう。
都市ガス | プロパンガス | |
原料 | 液体天然ガス (メタン中心) | 液化石油ガス (プロパンやブタンなど天然ガス) |
重さ | 空気より軽い | 空気よりも重い |
供給の仕方 | 地下にあるガス管を通って供給される | 自宅の庭などに設置したガスボンベから供給 |
外にガスボンベがあるおうちはプロパンガスです。
他には輸入国の違いなどがあります。
いちばん大きな違いは何と言ってもガス料金です。プロパンガスはあきらかに高いと言えます。
重さの違い=ガス漏れ時の対処方法の違いです。空気より軽い「都市ガス」は窓を開けて換気、空気より重い「プロパンガス」は床にたまる性質があるので玄関や裏口を開けてほうきで掃き出します。

プロパンガスはなぜ高いのか
プロパンガスが高いことで悩んでいる方は多いですよね。
ツイートからもわかります。
みんな苦労してるのです。泣
なぜにこれほど高いのか、主な理由を解説していきます。
ガスボンベでの供給
プロパンガスのガスボンベは定期的に交換をします。
よくボンベ積んだ貨物が道を走っているの、見かけますよね。
ということは、
- ガスボンベを定期的に交換するための人への人件費
- 配送する車のガソリン代や管理費
などのコストがかかります。
料金設定の規制が緩い
プロパンガスの料金は各ガス会社が自由に設定できます。
公共料金ではありません。
何かと理由をつけて自由に単価を上げられます。
一説では、この規制の緩さが原因となり業界全体でどんどん価格が上がり高止まりしていると言われています。
消費者側の無知
実は私たち消費者にも原因があると言われています。
ガスが自由商品と知らず「こんなものなのかな~」とガス会社の言い値で支払ってきた過去があるので、高い単価が当たり前になっていったというわけです。
プロパンガス問題の対策と切替時の注意点
対策
プロパンガスが高い理由がわかったところで、対策をまとめます。
有効な方法が見つかれば幸いです。
プロパンガスの物件は断固避ける
賃貸・購入ともに不動産情報をみますよね。
ガスについて掲載があるので必ずチェックしましょう。必ず。
「都市ガス」または「LPガス」という掲載があります。
※LPガス=プロパンガス

ぐらいの認識だと、住んでから驚くこと間違いなし。
特に都市ガス物件からプロパンガス物件への引っ越しは避けたいところ。
不動産業者さんによると、マイホーム購入の条件に都市ガスをあげる人は多いとのことです。



個人的には賃貸物件で都市ガスを選べるエリアなら、都市ガス物件一択です。
圧力鍋を使う
カレーや角煮など煮込んだり、煮詰める料理って結構ありますよね。
普通のお鍋で作ると時間かかりますが、圧力なべを使えば割と早くできあがります。
つまりガスを使う時間が短縮されて節約になるのです。
これ、案外有効!
料理もおいしくできるので一石二鳥ですよ。
プロパンガス会社に値下げ交渉をする
エリアの問題など諸事情でプロパンガスの物件を選択することもあります。



プロパンガスの料金はガス会社が好き放題設定しているので、元々高いんですね。
(そもそも値下げされる前提での設定の気もしますが…)
で、値下げが可能なんです。
「こんなもんか・・・」
という諦めは絶対ダメ。
カモです、それ。
値下げ交渉絶対です!必須です!
ガス会社を切り替える(マイホーム限定)
思うように値下げしてもらえなかった場合はガス会社の切替を検討しましょう。
私がプロパンガスの料金比較で利用したのは【エネピ】です。


無料で見積もりをしてもらえる上に、ガス会社の紹介もしてもらえます。
他社の単価を知ることで現在のガス会社との値下げ交渉で使えるので、まずは無料見積もりしてみることもおすすめです。
オール電化にする(マイホーム限定)
最終手段…ガスを止める、つまりオール電化です。
一般的にはプロパンガスの料金と比較すると安くなると言われています。
更にオール電化+太陽光発電の組み合わせ・・・家庭で電気を発電して、電気が余ったら売るなんてことが可能なので、光熱費がものすごく下がる可能性があるのです!
私の同僚は新築の注文住宅で太陽光発電を取り入れました。
その結果、光熱費は各段に安くなったとのことです。
ただし諸事情によりメリット・デメリットは違うでしょう。
検討する方は入念なリサーチが必要です。
ガス会社切替には注意も必要
値下げ交渉がうまくいかず切り替える場合、注意点があるのでお伝えします。
切替に伴う解約で違約金が発生する場合がある
違約金の発生は現在のガス会社との契約次第です。
実は建売住宅の我が家がこのパターン!泣
最低契約年数が決まっているので、その年数以内に解約すると経過年数に応じて 数万~十数万円の違約金が発生するのです。
「建売住宅で元々ガス会社決まっていたな」
とか
「ガスの工事で最初に費用かかった覚えないな」
などであれば「最低契約年数」が決まっている可能性があります。



切替後何年で違約金分をペイ(挽回)できるか…これを計算して損得を考える必要がありますね。
切替後のガス会社が途中で何かしら理由をつけて値上げする
中にはブラック業者もいます。
料金設定が自由なのをいいことに、何かしら理由をつけて値上げするのです。



判断が難しいからこそ、契約前にしつこい程の確認が必要です。
途中で横暴な値上げをしないか必ず確認しましょう。
プロパンガス値下げ交渉はどうやるの⁉
わが家はプロパンガスを承知でマイホームを購入しました。
承知していたものの、やっぱり高くてびっくり。
プロパンガスのマイホーム購入はできれば避けた方がいいです。
それでもわが家のようなおうちもあるでしょう…絶対値下げ交渉してください。
わが家は近くのガス会社に単価を確認し、さらにエネピを利用して他社のガス料金を徹底的に調査しました。
そう、プロパンガス料金の値下げに必要なのは、プロパンガスの知識と「他社の料金」なのです。
「はじめての値下げ交渉
マイホーム購入後、プロパンガスの高さに驚愕した私は、まず大手のガス会社に電話で単価を確認しました。
その中でも一番安い単価の会社を引き合いに、はじめての値下げ交渉です。


















翌日・・・






というわけで、100円/1㎥の値下げに成功しました。
これで月2,000円~3,000円変わります。
何よりも、この交渉だけで100円/1㎡もさがったことにびっくりです。
言わなきゃ下げてくれないんですよ!?
魚屋さんに値下げ交渉するのとは違いますよ…ガスでっせ?生活必需品!
2回目の値下げ交渉
2年以上経った頃の夏、原油高を理由に値上げがありました。
「あーついに値上げか…交渉も面倒だし、上がっても月数百円だし」
と、受け入れることにしたのがつかの間、その2か月後にまた値上げの連絡が!
- 経営の苦しみを切実に訴えかける
- 更に40円/㎥の値上げをする
お気持ちはお察ししますが、こちらも生活があるので受け入れるわけにいきません。
このとき利用したのが 【エネピ】
即何社か見積金額の提示がきましたが、かなりお安く提示してもらいました。


エネピで確認した各ガス会社の単価を盾に2回目の値下げ交渉スタートです。


















5日後……
担当者さんからご連絡があり、何とか元の単価近くに値下げしていただけました。
正直エネピでみたガス会社の見積よりは高いです。
ですが違約金払うよりはマシなのでこのまま続けることにしました。
この経験から、値下げ交渉を強気にするために、まずプロパンガスの実態を知り、その上でエネピなどで見積もりしてもらった他社の料金を盾に交渉することがおすすめです。
プロパンガスは値下げできます!諦めないで!
結局のことろ、コストがかかることを言い訳にプロパンガスは高いです。
今まで値下げ交渉してこなかった方は、一度ガス会社に相談してみましょう。
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