夫が自営業・フリーランスだと、妻に大きな負担がかかることが多いです。
今回は「自営業の妻」の視点で、夫が自営業ゆえの「ストレス7選と解決策」をお伝えします。
- 自営業の夫を支えている
- 夫やパートナーが会社から独立する
- 自営業の相手と結婚する
Contents
自営業(フリーランス)の妻って何してる?
わが家の夫は職人として自営業を始めて7年以上経ちます。
私は『自営業の妻』歴7年以上です。そして『自営業の娘』でもあります。
『自営業の妻』にはいくつかのタイプがあります。

ライフスタイルはそれぞれ違うものの、共通点は
自営業特有の不安定さ
ですよね。
確かに今は「会社員だったら安泰」という時代ではありません。
それでもやっぱり…
自営業は会社員に比べて「不安定」だと思います。笑
自営業妻のストレスの原因7選と対策方法
では「自営業妻のストレス」の原因と対策方法をまとめていきましょう。
※自営業は様々な事業がありますし、旦那さんのタイプによってもストレスの種類は違います。個人的な意見が強いのはご了承ください。
【売上の増減】安定した収入は望めない
自営業は売上が全てです。
売上が伸びるかどうかは、夫の腕(技術・コミュ力など)と気持ち次第。
モチベーションの低下は売上に直結します。
売上不安は妻にとってストレス…なんとかしたい!
- できるだけ旦那さんを褒めて、頼りにしましょう。自営業する側もストレスやプレッシャーがあり、売上低下を責め立ててもほぼ効果なしです。生活が困難になる場合は責め立てるよりもどうしていこうか話し合いが重要。
- どの程度稼がないといつ頃生活費が尽きるのかなど、具体的な数字を出して話し合いに臨むのも◎です。
- 妻にも収入があればリスク分散になります。私も自分の仕事は辞めないつもりです。夫の稼ぎに依存せず、自分で稼ぐことにやりがいを見出せればストレス発散にもなります。
【結局手取りはいくら?】経費や税金のせいで家計管理難しい
サラリーマンは手取りが明確なので、月にいくら使えるか家計管理がしやすいですよね。
一方で自営業は手取りはわからない場合がほとんどです。
なぜかというと、
- 通帳に振り込まれる金額は売上だから
- 後から税金の振込用紙や経費の請求がくるから
- プライベートと事業の両方で使うものがたくさんあるから
このような理由で手取りがわかりにくいのです。
家計管理が難しい一番の原因ですよね。
税金対策の本や家計管理の本なんかには、
「個人事業主の事業費とプライベート費は切りわけて管理しましょう」
と書かれていることが多いですが、実際には無理じゃないですか?
ちなみに下記の本、「公私混同こそ個人事業主の醍醐味」という説明があり、少し勇気をもらいました(笑)
少しでも家計管理を楽にするためにどうすればよいか対策はこちら。
- いちばん有効なのは所得税、消費税、予定納税、個人事業税といった事業に関わる税金は毎月少しず積み立てておく方法です。屋号で通帳を作って積み立てる方法はおすすめ!
- 公私混同しやすいのが現実。そこで家計簿アプリを使って事業を含めた資産の可視化をします。可視化をすれば「今どれだけお金が減っているのか」が即わかるので、大きな出費の後に更に使いすぎることが防げます。
- 手取り金額を算出するシミュレーションツールを使い、家庭で使える手取り金額を予め無理やり決める方法も有効です。決めた手取り以外は事業費用として積み立てます。
我が家では、家庭の資産が可視化できる家計簿アプリマネーフォワード MEが役立っています。
利用者数1000万円突破の神アプリ!
「マネーフォワード ME」は、口座やクレカとの連携が可能な上に、資産残高がスマホで即確認できる点が非常に便利です。
資産の可視化は使いすぎ防止に役立ちます。
インストールして無料で使える気軽さなのでお試しあれです。
※iPhone、アンドロイドのどちらでも利用可能
【社会保険料が多め】会社員は会社と折半(せっぱん)なのに…
会社員の場合、会社が健康保険料や年金の一部を負担します。
「労使折半(ろうしせっぱん)」です。
一方で自営業…
基本は全額、自己負担!
税金や社会保険料は想像を超えて大きいものです…
そのうえ共働きでない場合、自営業には「扶養」という考え方がないので、妻の社会保険料ががっつりかかります。
売上が上がるほど(収益も上がるので)、税金・健康保険料の負担が大きくなるのが悩ましい。
大体は春~梅雨に住民税・社会保険料の金額がわかります。
売上が多かった翌年、家計管理を担当する妻は心とお金の準備が必要です。
- 節税が国民健康保険料・住民税の軽減につながります。節税の第一歩は青色申告。今は会計ソフトがありますので、青色申告で節税を!
- 健康保険は自治体別と職種別があります。職種別の国保組合(建築系ならば土建などが有名)への加入で自治体の国民健康保険料より安くなる場合があります。
- 年金は半年や一括の支払で割引があるので活用必須です。クレジットカード払でポイント付与もありますが、手数料が発するので確認が必要です。前年の売上が低く年金の支払い自体が厳しい年は減額申請も可能。(ただし将来受け取る年金は減る可能性があります)
【経費管理】経費という名目で無駄遣い
旦那さんはよく「必要経費だからさー」とか言いませんか?笑
経費として計上できるケースもありますが、「これは違うだろう…」ていう無駄遣いありますよね。
「経費」は事業を営むために使ったお金(費用)のことです。
経費と生活費は別に管理できれば最高ですが、法人ではないので財布やクレカが一緒というケースは多いと思います。
我が家も一応経費として使うお金をまとめて夫に渡していますが、お小遣いと化す場合が多いです。
結局はただの消費。
意識の問題が大きいので経費とは何か、経費という名目で無駄遣いするとどうなるか(経費として計上できないから税金増えるだけ、または経費として計上すると脱税になりかねない)という話を根気よく夫婦で話し合って理解をしてもらいましょう。
しっかりわかっている旦那さんがであれば、頼もしいことこの上なし。
これを分かっていない方を私は数名知っているので(笑)
【自由な働き方】平日ゴロゴロしているor働きすぎ
店舗のないフリーランスは働き方がかなり自由。
閑散期、やる気がない、仕事がない、そんなときは平日に家にいるケースも多いです。
意識高い系のフリーランスは休みの日でも何かしら身になること、売上に繋がることをやっているでしょう。
しかしわが家の夫は基本ダラダラします。
まったく…
逆に働きすぎてしまうパターンもあります。
自営業のプレッシャー・不安で常に仕事を意識している人、仕事自体が楽しくて常に仕事をしている人…
このような旦那さんだと、孤独・体が心配・ワンオペなど、前述とは違ったストレスを妻は抱えてしまいます。
- ダラダラするタイプの旦那さんであれば、妻は外に出る!単純ですが有効です。外に出て働くでも、ただ外に出てドライブでもOK。
- 働きすぎるタイプの旦那さんであれば、まずは「頼もしい!働かない自営業じゃなくて良かった」と思ってほしいです。世の中には働かない自営業の夫を持つ妻もたくさんいる中で、あなたの旦那さんは素晴らしいです。

【病気で売上0も】疾病手当や有給休暇がない
会社員はケガや病気で会社を休むとき、有給休暇を使えたり、疾病手当を受け取れます。
自営業は有給休暇はなく、通常加入する国民健康保険に疾病手当もありません。
特にひとりで事業をしている場合は大変。
「体調を壊す⇒売上がなくなる」
これは妻にとって一生付きまとう不安です。
事実、我が家は夫が手術・入院となり売上が0になった月がありました。
幸い私は有給休暇を取ったり、高額療養費制度・医療保険で何とかなり超えました。
- 既述の国保組合(職種別の健康保険)への加入により、自治体の国民健康保険にはない補償を受けられる場合があります。
- 民間の保険会社には仕事ができない時に補償される就業不能保険があります。
- 会社員とは違い検診がありません。毎年誕生月に人間ドックを予約する仕組み作りを。
わが夫の場合は大病をしたことで、定期的な血液検査をしています。
逆に健康なフリーランスの方は定期健診など意識しないと思うので、これを機に夫婦でお話してみてはいかがでしょうか(^^)
【確定申告】妻が手伝うこと多め
確定申告・請求書作成など、事務仕事も自営業ならでは。
本来はすべて本人がやるべきでしょうけど、
- 本業が忙しい
- 税金に弱い
- パソコンに弱い
などの事情で、事務・経理を妻が担当することは案外多いです。
特に確定申告は自営業にとって一大イベント。
税務調査にビクビクしながら、年度末に汗を流す方多いんじゃないでしょうか?
- 会計ソフトは必須アイテムです。 使うことで大きなミスを防げます。 やよいの青色申告 オンライン は1年間の無料期間があってコスパも性能も良くおすすめです。
- ココナラで確定申告の相談や税理士に依頼をしてみる方法もあります。
- 簿記の資格取得を目指しませんか?確定申告のストレスが減り、自身のステップアップにもなります。
- はじめから妻が安易に手を出さないこともおすすめ。最初に妻が事務仕事を担ってしまうと、後から事務仕事を夫にやってもらうことは困難です。
会計ソフトは必須ですよね…時短になるし、コスパ最高です。
私はやよい会計ソフトを使っています。
次回更新のキャンセルが可能です。無料期間中に試して合わなければ0円のまま終了できますね!
さらに最近では、ココナラで確定申告の相談や、税理士を探すことができることをご存じですか?
相談だけなら数千円、税理士に確定申告を依頼するのでも3万円~6万円くらいが相場のようです。
さらに請求書作成にも苦労されている方、
フリーランス御用達の請求書作成ソフト「MISOCA」はご存じですか?
簡単に請求書が作成できるのはもちろん、先方への郵送やメール送信もクリックで完了できるサービスが魅力です。
こちらも安心の弥生製品です
インボイス制度の準備としても、試してみてはいかがでしょうか。
最近は個人事業主を守ってくれるサービスもあり!有効活用を
社会の制度が自営業に厳しいのは否めないです。
そうした中でフリーランス・個人事業主にとってありがたいサービスも誕生しています。
GMOグループから2018年にリリースされた「フリーナンス」です。
無料でアカウントを作成する(口座を開設する)だけで、損害賠償保険加入になります。
サービス全体で得られる利益で賠償責任保険の保険料は0円で運営しているサービスなので大注目です。
基本サービスは無料で利用できますが、一部サービスには手数料や保険料が発生します。
詳しくは公式サイトでご確認ください。
自分自身を生きるための提案
自営業の妻はやっぱり大変ですね。
でも自分のことも大事にしなければいけません。
ここらで、夫を支えるだけでなく、自分自身も成長させてみませんか。
実際FP3級を取得した私は、税金・年金など、自営業がなぜキツく感じるのか整理できました。
簿記3級も、確定申告の帳簿付けに想像以上に役立ってます。
立替て支払った場合、未払いの場合、前払いの場合などの帳簿付けは簿記3級でも知識がつき、実践できることを身をもって体験したので簿記3級はかなりおすすめです。
最近は在宅ワークという選択肢も。
ひと昔前の「内職」ではなく、自分自身のスキルアップができる在宅の仕事を見つけやすくいと思います。
まとめ
まだまだ妻の大変さはお伝えしきれていません。
いつまでも苦労はあるでしょう。
ただどのような状況でも大事なのは、
ってことかなと最近強く思います。
時間がない中でやりがいなんて・・・
という気持ちは私にもあるのですが、四苦八苦しながら日々を過ごしています。